先日「夫:なすおやじ」は事故後1年2か月過ぎ症状固定となりました。
前回受診時に「2か月後に症状固定をしましょう。」と言われた後も、看護師のなすりんから見て受傷した右足を少し引きずっています。だけどその時に先生から「この程度だと後遺障害は非該当になる」と言われていました。
後遺障害にならないかもしれないと言われたのですが、後遺障害の診断をしてもらった方がいいとネットに書かれてあったので、なすりん家もお願いする事にしました。
後遺障害が認定されるかどうかは、「後遺障害診断書」に全てがかかっているようです。今回はこの「後遺障害診断書」についてのお話をしたいと思います。
1.症状固定について
2.障害認定について
3.後遺障害診断書について
4.後遺障害診断書を依頼する時の注意点
5.まとめ
1.症状固定について
症状固定とは今後治療を続けても、これ以上症状の改善を望めない状態を指します。
なすおやじの場合も、受傷前の状態にはもどっていません。抜釘(スクリューやプレート除去手術)後、腱が癒着しているから動きが悪くなったり痛みも残るかもと言われていました。実際右足の指3本自力では全く動きません。
リハビリを1年続けましたが、症状が変わらないので主治医から「症状固定しましょう。」と言われた時、これで治療は一先ず終了を意味すると認識しました。
2.障害認定について
前述しましたが、主治医は後遺障害は非該当になるという見解でした。
なすりんは「医師の治療のゴールと患者のゴールは違う」というのを、長い看護師生活で知っていました。
医師は、少しぐらい足が痛くても少しぐらい足を引きずっていても・・・歩けるという状態だったら良し!!という見解が大多数だと思います。でも患者は入院して手術までしたのだから、痛みや引きずり歩行が改善し元気なころの不自由のない生活に戻ると思い込んでいる場合が多い印象です。
障害認定について熟知している医師は少ないそうです。後遺障害診断書を書いた事も無い医師もいるようです。担当医に「後遺障害は非該当になる」と言われました。でも調べてみると、そうとは言い切れない事がわかりました。
医師の言う事を鵜呑みにせず、自分自身で調べてみる事をお勧めします。後遺障害等級はこちらで確認してみて下さい。
さらに担当医が障害認定するわけではありません。自賠責や労基署に所定の診断書を提出し、そこで専門の認定医が診断書を見て障害認定をします。なので障害認定は後遺障害診断書が全てです。
3.後遺障害診断書について
障害認定は「後遺障害診断書」に基づき決定されます。なすおやじの場合は「会社から帰宅時の交通事故」だったので、労災と自賠責、2種類の後遺障害診断書が有ります。加害者側の示談で必要なのは「自賠責の後遺障害診断書」になります。
後遺障害診断書を依頼する手段として、患者が依頼する方法(被害者請求)と加害者側(加害者が加入している保険会社:事前認定)が依頼する方法と有ります。事前認定の場合は加害者の保険会社が事務処理の全てをしてくれますが、保険会社が不利にならないように動くのは必至です。
事前認定の場合は、診断書料(病院に診断書を書いてもらう手数料、5000円でした。)は保険会社が払ってくれたり・・・見た目はお得ですが、我が家は被害者請求を選び、後遺障害診断書を症状固定の日に主治医に依頼しました。
4.後遺障害診断書を依頼する時の注意点
我が家では、なすおやじの後遺障害等級は14級は取れるのではないかと考えました。14級8の「一足の第三の足指以下の一又は二の足指の用を廃したもの」に該当すると考えたのです。
後遺障害にこだわるのは、任意で掛けている医療保険で後遺障害を診断されると保険金が降りるのと、示談で適正な補償をしてもらえるからです。
この後遺障害診断書で一番大事なのは「自覚症状」です。ここを正しく伝えられないと正しい診断をしてもらえない可能性が有ります。だからこの自覚症状を洗い出す作業を必ずされる事をお勧めします。
ヒトって痛い事は無意識のうちにしないようにしています。例えば・・なすおやじの場合は「正座」です。正座をする機会はほぼほぼ無いのですが、法事などで「正座」を求められる場面では痛みの為に出来ません。
なので、色んな姿勢や動きや運動を試してみて出来ない事は全て書き出しましょう。我が家は、この自覚症状を1.痛みや症状・2.日常生活や業務上で感じる支障・3.第3者(妻)より「本人の変化」についての意見に分けて紙に書き出し医師に提出しました。
そうすることで伝え忘れも無くなり、病院側も聞き漏れが無くなります。なので適正な自覚症状の記載をしてもらえる可能性が高くなります。
5.まとめ
「医師はプロだから何でも知ってる」と思いがちですが、そうとは言い切れないと思います。全て自己責任です。素人だからと他人任せにするのではなく、きちんと自分で調べて自分で動いてみる事をお勧めします。
県の相談員の方にも何度も言って頂きました。「痛い思いをしたのだから、適正な補償をしてもらうのは権利です。遠慮する事は何一つありません!!」と。示談終了まで先は長そうです。何事も勉強なのでこの機会に学びを深めてみたいです。
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