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なすりん家のお財布事情

経験者が語る!個人年金保険で損する人

 

生命保険会社の「個人年金保険」は、老後の生活に潤いを求めるための備えという立ち位置だと思います。

NISAやiDeCoが導入されるは、日本円で加入する「個人年金保険」は年末調整で所得控除されるので「お得感」が有りました。我が家も「定期預金」に入れていても旨味が無いので、個人年金保険や終身保険で運用していました。

加入する時は目先の利率が定期預金より非常に良かったので、とても満足でした。しかしながら、今考えてみると我が家にとって旨味の無い物だと断言出来ます。

保険を全否定するわけではありません。保険は安定した生活を守る為に必要な物なので、それぞれの家庭でそのニーズは違ってくると思います。では、どのような人が加入するべきか考えてみたいと思います。

目次

1.老後必要なお金の平均値は関係ない

2.節約には限界がある

3.「なりたい自分になる」為に、いくら貯蓄が必要か?

4.望ましい保険と貯金の比率

5.住友生命 個人年金の実際

6.まとめ

  • 貯蓄のスタンダードモデル
  • 生命保険が必要な人
  • 生命保険会社の個人年金で損をする人

1.老後必要なお金の平均値は関係ない

「定年までに3000万貯めましょう。」「ゆとりある老後の為には、年金プラス10万は必要です。」という言葉をよく耳にします。

それらの金額は平均値です。家庭環境・収入・家族構成などが千差万別なので、画一的ではなく、その言葉を鵜呑みにするのは少々危険な事だと思います。

日々の生活水準や求めるライフスタイルも違うので、平均値にはこだわる必要は全くないと考えます。

2.節約には限界がある

「老後困らないために、節約して貯蓄に回そう。」と考え、節約に励んだ経験は有ると思います。

家電のコンセントから抜いて待機電力を減らしたり、入浴は順次途切れる事無く済ませガス代を浮かす・・・などを積み重ねて何万円もの効果を期待するのは難しいと思います。節約には限界があるのです。

効率よくお金を老後に残すには「どうやって稼ぐか?」が重要だと考えます。稼ぐ方法は大きく2つあります。自分が働き会社からサラリーをもらい稼ぐ方法と、お金に稼いでもらう方法です。

年代に応じて稼ぎ頭を「自分」・「自分」と「お金」・「お金」へと変える事で、無理をしないで健康を損ねる事無く、楽しい老後を迎える準備が出来ると思います。

「定年後も働き続ける!」という方もいらっしゃるでしょう。それは素敵な事です。定年後も社会貢献することで、あなたの人生は充実感にあふれたものとなるでしょう。

3.「なりたい自分になる」為に、いくら貯蓄が必要か?

「定年して家にいるとカミさんから邪魔だというオーラを受ける」「定年したら図書館ぐらいしかいく所が無くて困る」という言葉を耳にします。

また、退職しても以前の肩書にこだわり続ける人も見かけます。例えば新聞の読者欄に「85歳 元校長」とか目に付くと「この人は25年間も校長だった自分にしがみついているんだね」って感じます。

これらのことは「退職したらどんな人生を歩みたいか?」ということを考えずに、過ごしてきた結果だと思います。

あなたのなりたい自分はどんな自分ですか?どんな自分だったら幸せを感じますか?我が家は55歳でセミリタイアを目指しています。「セミリタイアしてスローライフとお城・仏閣巡り+食べ歩きをする」・・・これが私の「なりたい自分」です。

残すところ後4年。なりたい自分になった時にどのぐらいお金が必要かを前もって計算しています。この計算で足りなかったら働く期間をもう少し長くするか、さらに生活を小さくするか選択します。

4.望ましい保険と貯金の比率

我が家は8年前まで夫婦フル勤務でした。そのころはお金が貯まると定期貯金しても増えないし、税金控除が有るからと生命保険や個人年金などに入りまくりました。

子供がまだ小さく、まとまったお金が必要では無かったからです。子供が大学生になるまでに後10年以上有るから、個人年金保険に加入すると利息が1割程度付くので、こぞって加入しました。

万一何とかならなかったら保険を損切りしようと思ってました。(実際、その当時は損切りはしませんでした。したのはつい最近の事になります。)その当時は若かったし、生活を立て直す時間と余裕が有ったからです。

人生は思いもよらない事が起こります。去年、主人が交通事故に遭いました。会社に復帰するまでに約2ヶ月かかった事故でした。

主人は「年休消化後は休職扱い」となりました。なので給料が1ヶ月入りませんでした。主人はリストラも経験しているので、我が家はすぐに引き出せるお金の重要性を知ってました。

月々の生活費×6ヶ月分を貯めましょう

というのを聞いた事が有りますが、本当にその通りかも…と思いました。会社によっては福利厚生がしっかりしている所はそこまでいらないかもしれません。

自分の毎月の生活費×6ヶ月分がよくわからない人・親と同居の人は大体200万円程度を貯めると、たいがい乗り切ることが出来そうです。

実際は、休職2ヶ月で200万円も必要有りませんでした。でも、お金に余裕が有ると精神的な不安は軽減されます。そこが重要なのです。

家族や自分が事故や病気で入院した場合、ただでさえ不安でストレスです。それにお金も無ければ二重のストレスになります。

流動性の有る円は少額でかまいません。日本は皆保険だし、基本的人権で守られています。だから貯蓄と保険の比率を考えたら…保険の比率は著しく低い方が良いと思います。

5.住友生命の個人年金の実際

我が家は主人とそれぞれ同じ保険に加入していました。私の分は解約してしまったので、この写真は主人の物になります。

 

bty住友生命 たのしみ1番

 

この個人年金、毎月1万5千円ずつ17年間にわたり預けます。合計306万円です。予定利率は1.65%です。60歳から10年にわたり、348,600円/年もらえます。

348-306=42万円。これが利息です。実際17年間単利で計算すると3,403,646 円となります。積立ている時は1.65%よりも若干いい利率ですが、この金額を1.65%・10年で引き出すとしたら月額31,000円となります。詳しい計算はこちらへ。

これに10年を掛けると純粋な1.65%での運用原資が出ます。1.65%で17年間預け入れ、10年間1.65%で払い戻しするならば372万円となります。単利の上にトータル24万円も少ない計算になります。

この24万円が住友生命の人件費・広告費・テナント代などに回るのでしょう。で、肝心なのが解約時は・・・

bty 住友生命 たのしみ1番

例えば7年間振り込むと126万円となりますが、帰って来るのは122万円余りです。実際約4万円の損切りをしました。

さらに、複利計算だったら、17年預け入れると353万円となります。単利とは13万円も違います。それを考えると、やっぱり複利計算してくれるNISAやiDeCoが断然お得だと思います。

私は扶養家族なので、年末調整の節税対象になりません。なのでこのこの個人年金を解約してiDeCoを1万円/月から2.3万円/月に変更しました。

6.まとめ

やっぱり保険加入の重要度は低いと思います。理由はこちらに詳しく書いています。

必見!外貨保険の真実!みなさんは貯蓄をどんな手段でしてますか?パッと思い浮かぶものは・・・定期預金・NISA・iDeCo・投資信託・仮想通貨・貯蓄性の高い保険...

 

この記事は外貨についてですが、どの生命保険に対しても言えると思います。保険を通してではなく、NISAやiDeCoでお金に稼いでもらうのです。なので、貯蓄のスタンダードモデルは以下の通りと考えます。

  • 就職したら、一先ず200万円を定期で貯める
  • 合わせて少額でもいいのでNISAで貯蓄を開始する
  • iDeCoを無理しない程度の金額で始める
  • 死亡保険は家を買ったら団信に加入するので多額は不要 。世帯主の死亡保障は未成年子供の人数×1000万円程度にする
  • それでも余裕が有ったら、特別口座でインデックス投資をする

 

これらの事を踏まえ、生命保険が必要な人は

  • 貯蓄200万円以下の人
  • 家を買っていない世帯主
  • 税金対策をどうしてもやりたい人(医療保険・介護保険・個人年金を年額4万円以下で加入)

と考えます。次に、生命保険会社の個人年金で損をする人(違う手段で運用した方がいい)についてです。

  • 200万円以上の定期貯金がある人
  • NISAを満額活用せずに、民間の保険に加入している人
  • iDeCoを満額活用せずに、民間の保険に加入している人
  • 余った給料や貯金などを寝かすのは勿体ないと思い、余ったお金を全て運用しようとする人(新しく運用に有利な国の施策が配備されても、お金が無ければ身動きが取れないから。まさに我が家)

複利の力は絶大です。かのアインシュタインが「今世紀最大の発見」と、相対性理論より絶賛しています。

生命保険会社の個人年金はほとんど単利なので、増える速度が遅いです。皆さんも複利の恩恵を享受して、お金に稼いでもらいましょう。なりたい自分になる為に!

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看護師なすりん
看護師になって約30年です。 家族4人(夫:なすおやじ)・子供(なす子・なす太郎)です。 子供に手がかからなくなり、自分の時間を楽しんでいます。
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