続きです
外壁工事をしてくれたI君
I君はなすおやじの幼少期からの友達です。
端正な顔立ちにニッカポッカがとても似合っています。高校を卒業してこの道35年のベテランです。
I君にリフォームしてもらった我が家に義父(元大工の棟梁)が来た時、大絶賛でした。
「Iは腕上げたな~。」って。
元来の性格を熟知しているし、ウチの仕事も丁寧に満足のいく仕事をしてくれました。
そんな訳で、母から内装業者の相談を受けた時にI君を紹介し、母が発注したのでした。
I君は内装が終わる時に2階を見上げ、なすおやじ・私を含め母にこう言いました。
「あそこの部分見て。タイルが浮いてるでしょ。補修しないとタイルが落ちて来るよ。」
そしておもむろに金づちの後ろの部分でタイルを叩いていきました。
「音が違うでしょ。この高い音がする方は接着されてないからいずれタイルが落ちるよ。」
それを聞いて母は即座に「じゃあI君、外壁もお願い。」と依頼しました。
そんな流れで、I君に外壁工事を依頼する事になったのです。
職人気質なI君
I君は職人気質で、自分の仕事にとても厳しいです。
当然、従業員にも自分と同じモノを求めるので、長くは続かず・・・・又、そんな従業員は不要というI君の思いも有り一人で仕事をしていました。
会う度に「お客さんが後を絶たないから休めないよ~。」とちょっと誇らしげに笑いながら話していました。丁寧な仕事の上に良心的で安い工賃なので納得できます。
I君は本当に職人気質で信頼出来る、良心的な職人さんです。
実は母は不満だったI君の仕事
先日も書きましたが・・・・
私は母がI君に対して不満を抱いていたなんて全く知りませんでした。
8年前と言えば私は母に否定され続けた人生が辛くなり、よほどのことが無い限り母とは会わなくなっていたので・・・・母の気持ちを知る機会が無かったのかもしれません。
よくよく話を聞いてみると、I君に対して不満しかなかったようです。
主な内容が「自分の家の為に1日中作業をしてくれなかった」という事だったのです。
それと350万もかかったのは高すぎるという事。
どうしてそこに不満を感じるか、本当に謎です。
問題の本質
今回の家の補修工事にあたり、問題の本質は何処に有るのでしょうか?
「浮いたタイル」
私はこれが答えだと思っています。タイルが浮いている事が問題なのです。
だから今回は「浮いたタイルに接着剤を充填し、タイルの落下を防ぐ為の施工」をしてくれたら・・・それで契約は成立と考えます。
母は、見ていて知っているはずです。
I君がタイルとタイルの間にドリルで穴を開けて、一か所一か所丁寧に接着剤を充填している姿を。
そして、あれから8年経てもタイルは落下する事無く現在に至る事も。
でも、母の中ではI君の作業中の態度が重要で、そこに不満を感じていたのです。
問題の本質を見極める力
母さん、そこに不満を感じるのっておかしくない?
だって、契約通りの作業はしてくれたんだよ。
どうして母さんの中ではI君が一日中ウチの作業をしない事への不満が出るの?今回の工事はそこは問題じゃないよ。
母さんの問題は「浮いたタイル」でしょ?
それに工期の間は一日中、ウチの作業をするって契約したの?
値段が高いってそれも母さんの主観でしょ?普通の家でも外装に200万するから妥当な金額だよ。
問題の「浮いたタイル」がキチンと接着されてるんだから、それで十分じゃん。接着剤500本使ったってI君言ってたよ。
問題の本質を見極める力が無いと・・・・母さん、疲れるだけだよ。
立てなくてもいい腹を、立てなければならなくなってるじゃん。
そんな風に言っても、母は最後まで納得しませんでした。
答えは何でもシンプル
生きていると色んな問題に出くわします。それに苦悩したりイラついたり負の想いを抱えてしまったりします。
そんな時・・・一歩引いてみると、問題の本質が見えてくると思います。
その問題の本質さええ抑えられていたら、その他の枝葉末節などは「しょうがない。」でスルー出来ると思うのです。
そしてあれこれこねくり回して考えなくても、問題の本質さえ見えていれば、答えは何でもシンプルなんだと思います。
心に余裕を持って問題の本質を見極めれば、別にストレスを抱える内容でもないのにと・・・母を哀れに思う事でした。
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