半隠居生活を目指します
50代生き方

【良い老健】暖かい。伯父が住んでいる所。

良い施設、見つけました。

こんな暖かい施設が有るのか!
感動しました。

素晴らしい施設・・・・
それは、
伯父が住んでいる施設です。

今のご時世、面会は難しい。

今のご時世、
コロナで面会は厳しい状態だと思います。
面会人を入れる事で、
コロナの院内・施設内感染するリスクが有るからです。

なので伯父に会う為に、
電話で面会の可否を確認しました。

私の中では、
多分無理だね。
高齢者は免疫力低いし・・・
そう思いました。

でも、多分
お見舞いの品は手渡してくれるはず。

会えなくても伯父さんは・・・
小一時間かけて面会に来た
その気持ちを受け取ってくれたら嬉しいな・・・・

その思いはいい方向に裏切られました。

面会許可が出た

「わかりました。でも、
4時がちょうどリハビリなので面会も4時となります。
どうされますか?」

え?面会出来るの?
4時?あっそうか、
リハビリの時は車いすに乗せてもらえるから、
移動の援助が1回で済むもんね。

でも、こんなコロナが凄いのにどんな面会なのかな?

伯父さんが施設の入り口に来て、
私達は入り口の外からの面会なのかな?
密にならないように。
・・・・でも、寒いよね。
どんな感じなのかな?・・・

そう思いながら4時を待ちました。

4時になり、受付に向かいました。
一階ロビーは華美ではないものの、
清掃が行き届いている気持ちのいい空間でした。

手指消毒液
アクリルパーテンション
体温測定
一般的なコロナ対策もされています。

名前を告げると
「バックで車を入り口まで移動させてください。」
と言われました。

指示通りにして待つこと4~5分。
「お待たせしました。」
と職員の方が駆け寄ってきました。

伯父はいません。
職員の方だけです。
職員の方は、小脇にiPadを持っています。

「すみません。コロナでこちらでの面会になります。」

iPadの中には・・・・
にこやかな伯父の姿が映っていました。

iPad面会

私達は田舎に住んでいます。
伯父は更に田舎です。

凄い!
こんな片田舎の小さな施設で
こんな対応をしてくれるのか。

「コロナなので、無理です。」
そう片付ける方が簡単です。
コロナは恐ろしいし、みんなわかっていますから。
だからそう言ったら、みんな引き下がると思います。

でも、この施設では
入居者の想い・面会人の想いに向き合い

どうしたら、この環境下で
この想いを達成できるか
を考えあぐねいた結果
iPad面会
を考え付いたのだと思います

入居者の想いに寄り添い・・・
面会人の想いに寄り添い・・・・

これだけではなかった素晴らしい所

これだけでなかった素晴らしい所は、
職員さんがずっとそばで待っていてくれていた所です。

「10分したら、伺います。」
「面会時間は15分と決まっています。」
と時間を区切れたはずです。
施設優先で考えたならば・・・・
自分の仕事優先で考えていたならば・・・

久々の伯父に・・・・
積もる話をし続けて・・・

ふと
「あれ?
面会終わったら受付に行けばいいのかな?
iPad返しに・・・・。」
と考えて窓から顔を出しキョロキョロすると・・・・

施設の職員さんは、
寒い中ずっとそばで待っていてくれていたのです。
何分待たされるかわからない状況で・・・・

ここで伯父がどのような生活をしているかは一切見ていませんが、
伯父の笑顔と・・・・
この接遇に感動して
きっと伯父は素晴らしい支援を受けて過ごしている
そう確信しました。

私の中で、施設の評価が格段に上がった場面

職員の方が待ってくださっている事に気付き、
「おっちゃん、又ね~!!
 体、大事にしてね~!!」
と言って伯父に別れを告げ・・・・

職員の方にお礼を述べてiPadを返却しました。
それから帰途に就くために発車し、
細い路地から大通りに出る為に安全確認していたら・・・・

職員さんがまだ立っています。
よく見ると
iPadの中の伯父は手を振ってくれていて・・・
iPad越しに見送ってくれていました。

私はこの時、
感動と気恥ずかしさで入り混じった気持ちで一杯でした。

これぞ看護の極み

患者の痛みを推し量り
患者の気持ちに寄り添ってくれている
と胸が熱くなりました。

誰も面会に来てくれない寂しい伯父の気持ちを考えたら・・・・

一分一秒でも、家族のぬくもりに浸っていたい
手を振って見送りたい

そう思っている事なんて誰だって想像できます。
でも、
実際に
その気持ちに寄り添う事が
時間的にどんなに困難な事か
私はよくわかるからです。

そして・・・・
私の看護はどんなだっただろう・・・・
私もこんなふうに寄り添えていただろうか・・・・

立派な介護をされているこの施設のスタッフの方に感服し、
伯父への手厚い介護に感謝するとともに、
気恥ずかしさを覚える事でした。

暖かい。伯父が住んでいる所。

私まで心が暖かく・・・・
いいえ
熱くなりました。

まさか、面会で
看護の心髄
を垣間見るとは思いませんでした。

これからも様々な関りの中で
沢山の気付きが有ると思います。

それらの気付きをスルーするのではなく、
一つ一つ
自分の心に落とし込んで
学びに変えていきたい思った事でした。

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ABOUT ME
看護師なすりん
看護師になって約30年です。 家族4人(夫:なすおやじ)・子供(なす子・なす太郎)です。 子供に手がかからなくなり、自分の時間を楽しんでいます。
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