以下の続きです。
家を売ったお金の行き先は決まっている
家を売り払い・・・・
ここよりもずっと田舎への引っ越し。
Uさんは別れ際にこう言いました。
「築10年ぐらいの一件家が150万ぐらいで売っている。
借りた方が高いけれど・・・・借りるつもり。
終活だから。
売ったお金で、妻の兄弟が全国に散らばっているので
最後かもしれないから、会いに行かせてあげたいし・・・・。」
売ったお金全てではないと思いますが・・・・
この期に及んでこの使い道に、
私は内心、驚きました。
先祖代々の土地を売るという事
実際のUさんの台所事情はわかりません。
リバースモーゲージを本当に、
利用したかどうかもわかりません。
でもUさんは・・・
このままだったらお金が足りなくなると考えて
先祖代々から続く土地を・・・・
自分の代で売り、田舎へ行くのです。
我が家は15年前に購入しました。
自分達で買った土地だけど・・・・
この土地を売るって考えただけでも
凄く勇気と決断力が必要です。
そう考えると・・・・
Uさんは苦渋の選択だったと思います。
本当に経済状況が逼迫していなければ・・・・
そんな大事な土地を売るなんて出来ないと思うのです。
Uさんのお金の使い道に違和感
苦渋の選択をした結果得られたお金を使って
最後とは言ってましたが、
全国に旅行に行かせてあげるって・・・・
私の中では違和感が有りました。
だってUさん、まだ72歳だから。
老後はまだまだ長いのです。
そりゃ実際に会えたら嬉しいし、
素敵な時間が過ごせるとは思います。
兄弟で共有できる時間や思い出は
何物にも代えがたい宝物となるでしょう。
でも・・・・
今はグループLINE使えばビデオ通話出来ますから。
お金を使わない方法なんて探せば、いくらでも有るのです。
金銭感覚を変えるのは難しい
Uさんはこの家を売るという事が
金銭感覚を磨く大きな岐路だった
と言っても過言ではないと思います。
このピンチをチャンスに変えて
今からの生活をしっかりと締める第一歩
だったと思うのです。
売る前から使い道が決まっているなんて
現役ならば有りですが・・・・
なかなか人の金銭感覚って変える事は難しいんだな
ってつくづく思いました。
ウチの生涯年収をはるかに超える収入を得てきたUさんが・・・・
こんな形でお別れすると思っていませんでした。
他人事ではない
これも5年前、Uさんが
「昨日、中学の時の同級生にばったり会ってびっくりした。
ホームレスになっていて、緑地公園に住んでいるらしい。」
と町内会の集会で、世間話をしていた時の事を思い出しました。
ここでUさんを引き合いに出すには、
レベルの差が激しいですが・・・・
Uさんが5年前にびっくりしたのと同じぐらい
今回、私はUさんに対してびっくりしました。
Uさんの出自は名士一族ですから。
人生って本当にどうなるかわからないですね。
お金が全てではありませんが・・・・
お金は手段です。自由度をお金で買うのです。
お金は最期まで困らない程度には持っていられるように考えなくちゃ。
今回の事は本当に色々と考えさせられる事でした。
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