すみません。
昨日は「明日に続きます。」なんて言いましたが、ちょっと気分を替えて違う話をさせて下さい。
今、なすおやじは生まれ故郷に帰省中です。
帰省中に義妹一家と甥の家族が集まってくれる予定だと話してました。
昨日の夜、突然電話が鳴りました。
なすおやじからです。
今頃は宴たけなわな時間だと思うのに、何の用事だろうと思いながら電話に出ると
「母ちゃん(義母)の20年ぐらい前の写真無い?」
と聞かれました。何に使うのかを続けて話してくれました。
「遺影に使う写真を探してるんだけどさ、親父は良いのが有ったけど、母ちゃんのは無くてさ。」
との事。
え?何?20年前の写真を遺影に使うって、顔が違い過ぎるんですけど?
いやいや、今20年前でも遺影として使う時は、25年前とか30年前とかになるかもしれないのに。
って言うか、、、、
義母85歳。
私が如実に実感したのは85歳過ぎると一気に老化が進む件。
今迄も患者様を見ていて、85歳過ぎる老化の仕方が格段に早くなると思っていましたが、、、
義母も御多分に洩れず、今年の夏の写真を見てびっくりしました。
去年の今頃、私もなすおやじと一緒に義実家に行ったのですが、その頃と比べてシワも増え、たった半年で格段におばあちゃんの顔になっていたのです。
あっけにとられ返答が滞ってしまっていたら、
「お義姉さん、島では若い時の写真を遺影にするのが流行ってるんです。お母さんも年取った顔を遺影にするのが嫌なんだって笑。」
と、なすおやじはハンズフリーにしたのか遠くから義妹の声がしました。
なすおやじ〜。ハンズフリーにするなら先に言ってよ。
そう思いながら、
「ウチに有るのは結婚式の時ぐらいしか無いから、26年前とかになるよ。それしか無いけど、ちょっと待っててね。」
と言ってアルバムを見始めました。
わー!!若い!みんな若いわー!懐かしい。
どれどれ、有ったわ。お義母さんが写ってる写真。
、、、、、。汗。
いゃ〜、お義母さんがいいならいいのだけど、顔が違い過ぎるのですけど?
これってお義母さんが59歳の時でしょ?私は今56歳だから、イメージ的に私が85歳の時に今の写真を遺影にするって事でしょ?
若い頃の写真にしたいのはわかるけど、せいぜい10年前ぐらいの方がいいと思う。
限界が有ると思うのですけど、、。
と考えながら、写真をスマホのカメラで写して5〜6枚送信しました。
「これがいいね〜。これにしよう。」
義母の声。
「あ〜、結納の時の写真。」
と、なすおやじの声。
あー、あの写真使うのね、、、、苦笑。
「お役に立て良かったです。いい写真が見つかって良かったですね。」
と言ったら、義母や義妹・なすおやじからお礼を言われ電話を切りました。
、、、、、。
義実家の事は口出しするつもりは有りませんが、、、
なんだか寂しい気持ちになりました。
今の義母を義母自身が否定している様に思えたからです。
今でも現役で美容師をしている義母。
職柄、美しく綺麗でいたいと思う気持ちが強いのは想像出来ます。
でも今の自分は、、、過去の自分がいてその延長にいるわけで、、
今現在に至るまで、喜怒哀楽を感じながら様々経験を踏まえたその人の人生が顔に出ると思っています。
だから顔はそれまで生きて来た人生の縮図だと思うのです。
今の顔は年をとって嫌だなんて、、、自分の歩んで来た人生を否定するようなモノだと思います。
今の顔が可哀想です。
義母の積み上げた26年間の学びと成長を無かった事にされてしまった様な気がして。
年をとってシワが増えていても、素敵に年を重ねて輝いていれば、、、そのシワが良い味を出してくれるのになと思いました。
私自身もアルバムを見て本当に老けたなと実感しました。
でも、年をとった顔も私です。
私は今の顔にありがとうを言いたいです。そして私は年相応の写真を選びたいと思います。
明日はなす子の話の続きをお話しさせて下さいね。
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