まだまだ暑い日が続きますねー。
今年の夏は沢山の思い出が出来ました。本当に感謝です。
東北旅行も素敵な思い出ですが、今回は心が震えるぐらい感動した展覧会に行った時の備忘録です。
金澤翔子さんについては、まだ私がテレビを見ていた頃に特集を組まれて素晴らしい書家である事は知っていました。
ダウン症の翔子さんは、書道家のお母様を師事し2012年NHK大河ドラマ題字「平清盛」を担当した事で有名な書家です。
翔子さんが鹿児島で席上揮毫する事を知るや否や、チケットをネットで応募しました。
宝くじと枕崎市の事業で席上揮毫は無料でした。喜。
時間より早く着いたので、会場の近くの展覧会を先に見ることにしました。
全ての作品が圧巻。
その一言に尽きました。
翔子さんとお母様が二人三脚で血の滲むような努力をして書き上げた「般若心経」
昔テレビで見た、「平清盛」
書から翔子さんの想いが伝わる「お父様」「お母様」
1番感動したのは、梁塵秘抄でした。
佛は常にいませども 現ならぬぞ あわれなる 人の音せぬ 暁に ほのかに夢に 見えたもう
この作品に釘付けになり動けず，涙が溢れてきました。書から何か温かいものを感じずにはいられなかったのです。
母や姉に対して、持って行きようのない思いがストレスとなってのしかかっていた所に、この素晴らしい梁塵秘抄に出会えたのです。
見えないだけで仏様は常にそばで見守ってくれている。本当に尊いこと。
力と勇気を頂き、おかげで母や姉への思いが手放せた様な気がしました。
席上揮毫も本当に素晴らしかったです。
書に入る前に手を合わせて黙想し、翔子さんのタイミングで書が始まり、お母様が補助をし2人の息がぴったりと合っていました。
書に入ると，人が変わり何かに取り憑かれた様に一心不乱に紙に向き合う翔子さん。格好良かったです。
そうして書かれた「共に生きる」、本当に素晴らしかったです。
お母様の講演は翔子さん出生から今日に至るまでの苦悩や喜び・達成感と希望、そして共に生きることについて語られました。こちらも感動しました。
翔子さんはキュートでお茶目で純粋な方でした。マイケルジャクソンが大好きで踊りも披露してくれました。アンコールにも応えてくれました。
会場には翔子さんと同じダウン症のお子さん連れ家族が大勢いました。サイン会の列に並び，翔子さんのお母様と話をされ、笑顔までもらった方もいました。
私も写真集を購入し、サインをしてもらいました。
心の洗濯が出来て清々しい気持ちで、枕崎を後にしました。
心が曇ったら翔子さんの書を見て、又、心の洗濯をしたいと思います。
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