健康寿命を意識して、人生を楽しみます
なすりんの徒然

自分の家族より実家

同僚Aさんは、去年の9月から1月まで休職していました。

理由は他県に住むお父様の最期を看取る為。

時々こちらにも帰って来たりしていたみたいだけれど、、、

去年の年末まで約4ヶ月もの長丁場でした。

ご主人と息子さんの理解が有ったからこそ、出来た事だと思います。

私も実家で父を看取りましたが、、、

ちょうど、なす太郎の育児休暇中だったし、本当に短期間の自宅介護でした。

しかも実家は道路を挟んだ所で、我が家は目と鼻の先に有りました。

短期間だったし、実家は近いけれど、、、

当時なす子は5歳、なす太郎は2歳だったし、、

なすおやじの理解が有ったから、私も父を看取れたと感謝しています。

でも、私がAさんの立場だったら、、、

4ヶ月も家を空ける事は出来なかったと思います。

息子さんが大学受験だから。

お父様とのお別れで、もう永遠に話す事も体に触れる事も出来なくなる寂しさは、私も経験してわかりますが、、、

私だったら父も大切だけれど、自分の家族が大事だからです。

私の場合は、なすおやじが出勤する時に子供を実家に連れて来てもらいました。

Aさんの場合は息子さんが高校3年生なので、自分の事は自分で出来る年齢ではあります。

だけれども、大学受験ともなると話は別です。

しかもAさんの場合、お姉様と妹さんは実家近くに住んでいます。

私の場合は、母も姉も介護は全くしなかったけれど、、

Aさんの場合は違っていました。

3姉妹でお父様に、それぞれのやり方でお母様をサポートしお父様を介護していた印象でした。

だけど、、、

Aさんは自分で全てを背負い込んでしまうのです。

近くの姉妹は泊まり込む事は最期だけだったみたい。

普通そうですよね。

それぞれ家庭が有るから。

現に私もそうだったし。

いいえ、、、

したくても出来ないのです。

それぞれ家庭が有るから。

早い段階の自宅介護の場合、

お父様の事を考えるのはお母様の役目で、それをサポートするのが子供の役目だと思うのです。

って言うか、、、

本当に寝たきりにだったのは2週間くらいだったみたい。

Aさんは満足出来たかもしれないけれど、、、

私なら最期の1ヶ月くらいに留めたと思います。

子供の大学受験のサポートをしたいから。

結果的には、お父様は年末に旅立たれたので共通テストには間に合ったけれど、、、

それまでの4ヶ月、息子さんにとっても大切な時期です。

苦渋の選択にはなるけれど、、、

結婚した今は、ご主人と息子さんとお嬢さんがAさんのコアになると思うのです。

、、、、、。

余計なお世話ですよね。笑。

でも、、、

万が一、、

大学受験が上手くいかなかったら、私だったらその判断を後悔しそうな気がしたので。

まあ、それはそれでAさんの考えが有るわけで、、、

Aさん家族全員が納得してくれているみたいだったので、それで良かったのかもしれません。

お父様の介護に思い残す事は無いくらい、一生懸命に向き合う事が出来たので。

そんなAさんが、電卓を叩きながら溜め息をついて言いました。

いくらくらい、かかるのかしら?

と。

今度はお母様の心配をし始めていたのです。

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ABOUT ME
看護師なすりん
看護師になって約30年です。 家族4人(夫:なすおやじ)・子供(なす子・なす太郎)です。 子供に手がかからなくなり、自分の時間を楽しんでいます。