なすおやじが帰省を終えて帰宅したので、義母に無事に着いた事を連絡しました。
「なすりんさん、来年はおいでよ。」
と言われました。私はお愛想で
「はい、ありがとうございます。」
と返事しました。でもね本当は気が進まないし、多分帰省しません。
義母が私を呼ぶ理由を知っているからです。
結婚して数年して言われました。
「なすりんさんが帰って来てくれたら、お母さんはお姫様になれるから嬉しい。」
、、、、、。
そうなんです。私を呼びたい第1の理由は、、、義母がお姫様になれるからです。
義母の言うお姫様とは、「上げ膳据え膳で洗濯も掃除も買い物も風呂も準備してもらえる人が居る状態」という意味のようです。
言わば家政婦もしくは下女?に傅かれる状態を指す模様。
そうやって私が帰省したら、先手必勝で家事しない宣言をされてきました。
義母は家事(特に買い物と料理)は好きでなく、義父がずっとして来ました。
義母は経営していたお店が忙しく、仕事を兼業していた義父が家事全般をサポートしていたのです。昭和初期世代には珍しいと思います。
80歳で車の免許返納を機に仕事を引退したのですが。
独身時代の義母は、義父の事は好きではなかったけれど、猛烈なアタックに負けて結婚したのだと言っていたので、惚れた弱みでしょうか。笑。
今は年をとりお店のお客様はめっきり減りました。それでも立ち位置は変わりません。
そんな義実家に、なす子達がまだ小さい頃は最低でも1年に1回は帰省していました。多い時は2〜3回も。
私はフル勤務で夜勤もしていた時代だったので、連休をいただく為に連勤や夜勤を頻回にこなしながら育児と家事(なすおやじは家事を全く手伝ってくれませんでした)でクタクタでした。
そんな状態で帰省して、、、、
家事全般を気を遣いながらボロ雑巾の様にこなし帰省を終えると、又連勤・家事・育児が待っています。
一方なすおやじは恵まれた環境で働かせてもらえていたので、ゴールデンウィークや年末年始は約2週間お休みでした。有給休暇も遠慮なく取らせてくれた職場なのに、自宅でも帰省先でも手伝ってはくれませんでした。
そんなだったから、、、帰省に労力と気を使ってお金も使うくらいなら、ディズニーランドに行く方が100倍いいわと思ってました。
今だったら義母も義父も年だから、私が家事をするのは当然かもしれませんが、、、
今の私と同じ様な年齢で、義母はお姫様になる事を求めてきました。
って言うか私が居なければ、義父が殆どの家事をやっていてやっぱりお姫様。
まあ掃除洗濯とかは全く苦ではありませんでした。
1番のストレスは「義母は思った事を黙って居れない所」です。特に料理についてです。
義母は健康管理にものすごく注意していて、減塩薄味を好みます。
この薄味って言うか、、、
超超薄味で、レシピ通りに作ったら「辛いねぇ」「こんな辛いの食べてるの?」「なすおやじ、薄味にしないと!」と必ず言います。
レシピの半分量とか1/3に減らしてみても辛いと言われる時もあり、ヤケクソで調味料や味噌をちょびっとしか入れなければ「薄すぎるね」と言われるし、味付けをどうしていいかわかりません。
「美味しいね。」と言われる時も有りましたが、私からしたら全然美味しくありませんでした。完全に薄すぎです。
あまりにも薄すぎるので濃い味好きのなすおやじが醤油とかかけて食べようとすると、体に悪いと注意されます。
しかも軽度ですが逆流性食道炎を患っているので、メニューも限られてくるし酢は絶対に使えません。
飛行機や船旅で疲れていても、お惣菜を買うのはもったいないから、何でもいいから材料を買って来て(お財布は我が家)作りなさいと言われるし、、、、
外食も嫌い、帰省先では一度もした事は有りません。
帰省で何がストレスかと言うと、料理の味付けを義母に合わせるのが難しいのに、お惣菜も外食もダメで作る事を求められる事と、思った事を明け透けに言われる事でした。
義父は美味しいと言って食べてくれるのですが、、、。
義母は多分悪気は無いのだと思います。
嫌味な義母ではないので。
でも悪気が無い方が厄介です。自覚が無いから変われないと思います。
今年の帰省について、なすおやじの希望日程を聞かされた時、私は
「今まで25年間頑張ってお義母さんをお姫様にしてきたけど、もう卒業したい。」
と言いました。
義母の「思った事を黙って居れない性格」はしょうがないと諦めてるけど、私はストレスをわざわざ感じる為に自分の大切な時間を使いたくないのです。
今まで十分尽くしてきた自負が有ります。
今まで1回でも、なすおやじが私を助けてくれる事が有ったら、今でも私は頑張れていると思います。
私がなすおやじの立場だったら、
「だったら母ちゃんは自分で作って食べて。」
と言って嫁を守ります。でもね、ずっと守ってくれませんでした。
義母の小言に対し、謝る私をただ見ていただけだったのです。
私の申し出に、
「もう帰らなくていいよ。なすりんが帰省してもいいと思う日が来たら、又一緒に帰ってくれたらいい。」
と言われました。それがなすおやじのやり方(守り方)のようでした。
私はその言葉を有り難く受ける事にしました。
その代わり、沢山の手土産をなすおやじに持たせて、今年からお節料理も贈る事にしました。
なすおやじは帰省中、去年まで私が担っていた家事全般を手伝っていた模様。
、、、、、。
もし同居だったら、、、、
1年365日食事をするので、味付けに折り合いを付けるなり、食事をどうするかなり話し合う事は必要だと思います。
毎日の事なので。
でも、そうでなかったら、、、
私はきっと「ありがとう。美味しい。」しか言わないと思います。
作ってくれた思いに感謝だから。好意も義務に変わるとストレスになるし。
辛くても苦くても一生続くわけでもないし、疲れているだろうに時間をかけてわざわざ自分達に顔を見せてくれただけでも有り難いから、辛いなんて言えない。
私はお姫様なんかになりたくない。一緒に台所に立てたら嬉しく思う。
義母は有り難い事に、まだピンピンしてくれています。
お店を閉めてもっと年老いたら、お姫様(義母)の下女に復帰しようと思います。
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