今、柿の旬ですよね。
初めてしび荘に行ったのは、ちょうど5年前のこの時期でした。
あおし柿が紫尾の名物と知って食べたのもその時です。
紫尾温泉神の湯ふれあい館という、こじんまりした物産館に立ち寄った時に、野菜と一緒に陳列されていました。
あおし柿とは渋抜き柿という意味だそうです。柿のあおしは毎年10月から12月中旬まで行われます。
紫尾区大衆浴場の温泉を利用して、渋柿を約12時間浸すとあおし柿の出来上がり。ほのかに温泉の香りが残る甘い柿というのがセールポイント。夜中も3時間に一回は柿がまんべんなく温泉にかぶる様に柿の入った網袋を上下に入れ替えをするのだそうです。
その当時はまだ知名度が高くありませんでした。物珍しく本当に美味しいかどうかわからないけど、名物らしいから一袋だけ試しに買ってみる事にしました。
甘っ!!!
びっくり。すごく甘い。もっと買えば良かった。温泉の香りは、、言われてみたら、、するようなしないようなだけど。笑。
見た目はすごく素朴で、山に自生している柿を取って来ました〜っていう感じですが、本当に美味しいかったという記憶が鮮明に残りました。
翌年から、あおし柿が食べたくて物産館に行ってもシーズンが終わったばかりだったり、売り切れだったりで毎回涙を飲んでました。
だから、今回はあおし柿のシーズンにしび荘に行こうと6月から計画を立てていました。
しび荘に宿泊する3日前に紫尾のあおし柿のシーズンが始まったと、民放局のニュースで流れていたとなすおやじが教えてくれました。
良かった!絶対に今度は買うぞ!!
今回はいつもと違う道順で来たので、思いの外早く紫尾に着いてしまいました。
早速、ふれあい館に行き尋ねてみると朝は9時午後は1時から販売すると知りました。
12時過ぎに見た時には、朝の分は既に売り切れてしまっていました。
次の販売まで1時間有るので、足湯に浸かったり紫尾神社にお参りしたり、周囲を散策してみました。
おーーー!!これこれ!これを求めて3000里!
温泉に浸す前は黄緑色なのに、温泉から上げるとオレンジ色になっています。
販売開始15分前ぐらいから、あおし柿の前に列が出来ました。あっという間に20名程が並びました。
私達の後ろの人は、3袋買って誰のお土産にするとか話てましたが、お一人様1袋で残念がっていました。
我が家はなすおやじと私で2袋買い、一袋はなすおやじと半分にして、もう一袋はクリニックのスタッフで半分ずつお土産にする事にしました。
パッケージされた写真を撮り忘れたのですが、6個入り700円でした。
1〜2日後に食べて下さいと言われました。渋味が抜けるまでの時間だそうです。
自宅に帰り着き、早速食べてみる事にしました。昨日はまだ黄緑色で固かったのに、今日はオレンジ色になり柔らかくなっています。
これを食べたかったんだよー。喜。
「温泉に浸けるだけで渋味が飛ぶなんて、誰が初めに気付いたんだろうね。」となすおやじに話すことでした。発見した人はさぞかし驚いたことでしょう。
話は変わりますが、実は紫尾に行く前日にご近所さんから柿を頂きました。
平核無柿(ひらたねなしかき)という品種だと聞きました。それが激ウマで。
柿のシャインマスカットだ!って思いました。笑。
本当にもう、King of persimmon!これぞ柿の中の柿!って感動しました。
なんか、、、その印象が強烈に残る中、なすおやじと一緒にあおし柿を食べたので、
「美味しいね。」
とは言ったものの、お互い同じ事を思っていた様でした。苦笑。
平核無柿の方が断然甘くて美味しかったのです。
でもでも、以前食べたあおし柿の甘さと美味しさは健在でした。
紫尾の方々が愛情を込めて、更に有り難い神の湯の力を借りて作られたあおし柿。唯一無二の柿です。素朴な美味しさが有り、それだけでも価値が有ると思います。
私の中でKing of persimmonじゃないけれど、今後も紫尾のあおし柿を見かけたら、絶対に買って食べていると思います。当たり外れ無く甘いのは確かなので。
このシーズンに紫尾に来られたら、唯一無二のあおし柿も是非楽しんで下さいね。
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