叔母が2歳の時に亡くなった祖父。
母は小学生(低学年)だったと言っていました。
母から聞く祖父も、、、
祖母と同じで否定的な事ばかりでした。
祖母は伯父(長兄)だけを可愛がり、祖父は叔母だけを可愛がっていた。
いつも火鉢の前に座って、目をギョロギョロさせて、怒ってばかりだった。
、、、、。
それしか言いません。
伯母もそれについては否定しません。
祖父の怒る理由は「掃除をしろ」と。
とにかく、伯母にも母にも四六時中「掃除しろ」と怒っていたと言ってました。
毎日毎日掃除して、そんな、、、汚い!って怒られる程、普通は汚れないのに。
、、、、、、。
私は病棟勤務で様々な患者様と出会いました。
中には戦争を経験した方が数名いて、、、戦時中の話を沢山聞きました。
1番心に残ったのは、、、
シベリアに抑留された時の話。
劣悪な環境と飢えと寒さへの苦しみ。
戦友が1人1人亡くなっていく寂しさ。
大きな穴を掘らされて、荼毘にも付さないまま亡くなった戦友を穴に投げ入れる悔しさ。
生きる為に、亡くなった戦友の服を脱がして自分が着る時(防寒対策)の申し訳なさと恥かしさ。
つまり、亡くなった戦友は裸にされたそうです。
自分も明日そうなるかもしれないと常に思っていたと言ってました。
、、、、。
戦場を語る方は誰1人いませんでした。
多分、、、
辛く悲しい目を背けたくなる惨状を、思い出したくなかったのだと思います。
私は経験した事が無いから、実際はわからないけど、、
人が目の前で死ぬなんて、ものすごい恐怖だと思うし、、、
自分がやらないと、敵にやられてしまうというプレッシャーと、、、
実際、自分があやめてしまったら、、、
何の落ち度も無い、ただ時代に巻き込まれた敵に対して、自責の念に囚われたことでしょう。
、、、、、。
そんな事を考えていたら、、、
祖父が掃除にこだわった訳がわかる様な気がしたのです。
祖父はシベリアではありませんでしたが、、、
患者様と同じ戦争を体験し、ギリギリの精神力で劣悪な環境の中生き抜いたから、、、
トラウマみたいなモノが有ったのかな、、なんて思えてきました。
部屋を綺麗にする事で、祖父の心の傷も綺麗に癒されていったのかもしれない、、とも思いました。
、、、、、。
そうは言っても、、、
怒られる側は理不尽だったと思うし、嫌だったと思います。
母の気持ちはわからないでもないけど、、、
亡くなって70年以上経ってるのだから、その事に執着せずに思いを手放した方が、母自身が楽になるのにな、、と思う事でした。
不満だらけの母、、、祖父に対してもそうでしたが、、、それに留まりません。
続きます。
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