昨日「何故、諏訪神社夕べの観覧が良かったのか」の続きです。
(私は文をまとめるのが下手なので、長い文をスルーしたい方は、下の方に龍踊の10秒程度の動画を貼り付けているので、良かったら見て下さい。自動再生ではありません。)
雨天の為予定30分遅れの3時50分、入り口でチケットを渡してら半券を受け取り席に向かいます。
半券はトイレ等で外に出た後、再入場の際に提示を求められるので紛失厳禁です。
長坂席は神様がお通りになる石段になります。その長坂を左右に分けて桟敷が設けられていました。
このチケットが届いた時に「こんなので座席わかるのかな?沢山の人でごった返してそうだし。」と思ったのですが、杞憂にしかすぎませんでした。
わかりやすく明示してあり、係員が誘導していました。
桟敷はコンクリートかな?と思い、100均でアウトドアクッションを買って持っていきました。
でも、木で枠を取りその上に枠のサイズのクッションが敷かれていました。
想像よりキチンとした席で驚きましたが、ビニール素材のクッションは雨で濡れ、小さな水溜りも出来ていました。
周りを見ると、キチンと上にビニール袋やビニールシート等を敷いたりタオルで雨を綺麗に拭き取っていたりしていました。
「慣れてるなー。何度か来てるんだろうな。」とその様を見て思いました。
長坂席をイメージしていたので「アウトドアクッションにお尻を乗っけたらいいよね?それと雨かもしれないから100均のレインコートも持参したらいいよね。後、脱水にならない様に飲み物と。」一応備えたつもりでした。
観覧時は日傘も帽子も禁止です。日傘は観覧に迷惑なのでわかりますが、帽子は神様に失礼だからとの事。
私はストールを、なすおやじは手拭いを持参しました。
座席は雨で濡れていましたが、なすおやじは上下のカッパで大丈夫でしたが、、、私はポンチョだったのでバックに常備してあるレジ袋をお尻と靴の上にレジ袋を被せて座りました。
続々と観客が着席してます。外国人の方は2組しか見ず、日本人ばかりでした。
境内は飲食可だった様で、入り口でパンやビール・ジュースを販売していました。神様に奉納するししかも神社の中で食事してもいい事に驚きました。
私の前の人は敷物もバッチリで、クーラーボックス持参しておりビールで乾杯したり、お手製のハトシをつまんだりして開演を待っていました。
いよいよ時間になりました。
長坂と書いた白いハッピを着た実行委員と思しき人が数名出てきました。
長坂席の人は無料ですが、声を出してこの祭りの盛り上げ役をよろしく!という立ち位置だそう。
ハッピを着た人の説明が始まります。
「もっと見たい、アンコールの時は持って来ーい持って来いと言って下さい。素晴らしい演技の時は良いやーと言って盛り上げて下さい。」
持って来ーい、持って来い!良いやー!の練習を観客全員でしました笑。
持って来いには振り付けが有ります。イメージ的に車をバックさせる時の手振りを両手でします。
長坂席の人には「もっと大きな声で!」と叱咤されていました笑。
この練習を5分ぐらいしてると、観客全員の気分が高揚して来ているのがわかります。もちろん私もです。
観客席に熱い空気が立ち込んで来たタイミングで、興善町の本踊・石橋(じゃっきょう)が始まります。
紅白の獅子が胡蝶と戯れる様を表現した踊り。息を合わせ紅白の獅子が歌舞伎よろしく舞い乱れる様には、会場から「良いやー」の連発。私も負けじと「良いやー!」「良いやー!」と応援しました。
一通り演技が終わるやいなや、会場から「持って来ーい。持って来い!」が響き渡ります。更に総合司会者が観客に持って来いを促します。
持って来いコールが絶頂になると、踊場に出て来てアンコールに応えてくれました。
その時の拍手が割れんばかりで。(上の▶️をクリックすると、10秒程度の動画が見れます。)
アンコールを演じ終えると、拍手と共に再び「良いやー」と「持って来い」の嵐。
この駆け引きが3回から4回続きます。本当にこの時の観客と演者の一体感が半端なかったです。
こんなテンションで祝い舟・本踊・龍船(じゃふね)・川船・鯱太鼓・龍踊(じゃおどり)まで続きます。
船は踊場から退場する時は境内の階段を降りて行きます。「持って来ーい」に応じる時には船の頭の部分は階段を降りているので、船が滑り落ちない様に引っ張っている人の労力は大変なモノだと思います。
大トリの龍踊は長崎くんちの代名詞で最も人気の有る踊りで、最高に盛り上がり本当に楽しかったです。
夕べの踊場は太陽が沈みかけた時に提灯に火が灯され、龍船の龍が電球で綺麗に浮かび上がり、龍踊では口から白い煙がくっきり見えたりで、本当に美しかったです。
周囲から「やっぱり夜の方がいいわー。綺麗だよねー。」の声が聞こえてきました。何度も見に来た方だったのでしょうね。
それと諏訪神社が良かったのは、厳かだったから。約400年続くこの長崎くんちの発祥の場で歴史と伝統の重みが有ります。
八阪神社も厳かさは有ると思いますが、八阪神社は朝だけなので。夜はやっぱり美しいかったです。
我が県のおはら祭りを観客席で見てない私が言うのもなんなんですが(6回踊って、もうお腹いっぱいです笑)、長崎県民の方々は一度でいいので桟敷で観覧されるのをお勧めします。
もっともっと長崎の事が大好きになる様な気がするのです。
この文化を継承する事は本当に大変な事だと思います。実際、後継者問題で踊町を撤退する町も出てきています。
この長崎くんちは長崎県民の方々の誇りと言っても過言ではないと思います。だからこそ後世に是非とも継承してほしいのです。
素晴らしい文化に触れさせてもらい、本当に楽しく本当に充実した時間を頂きました。沢山の感謝で胸いっぱいで、帰宅の途に就く事でした。
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