先日、なす子からLINEがきました。
「今度の土曜日、空いてる？」って。
一応ヨガのレッスン予約はしたのだけど、ヨガはいつでも行けるしね。
「空いてるよー。」
と返信すると、バレエの公演会に誘ってくれました。同僚がバレエを習っていて公演会のチケットを頂いたとの事。
なす子が小さい時から時々芸術鑑賞を我が家のイベントにしていました。子供達と行ったのは劇団四季のお芝居。
私が劇団四季好きで、独身時代は福岡まで行ったものでした。
お芝居を見るきっかけは、新卒勤務先で福利厚生の一環として、抽選でチケット代の半額が助成されたからでした。
映画・ディズニーランド・お芝居など、、。1番競争率が高かったのはディズニーのペアチケットでした。それでも応募者の半分は当選で、私も何度か当選した思い出が有ります。
その助成を利用して、斉藤由貴さんや大地真央さんなどのお芝居を見て感動し、プロの劇団四季に興味を持ちのめり込んだ過去が有ります。笑。
そして今年の芸術鑑賞は辻井伸行さんのコンサート。本当に辻井さんの奏でるピアノは綺麗なのです。透明感の有る澄んだ音。心が洗われて泣きたくなるピアノ。なすおやじと2人で感傷に浸っていました。
去年は行っておいて良かった、故フジ子・ヘミングさん。定番のカンパネラ、本当に素晴らしかったです。フジ子さんの力強い生き様が現れています。感動しました。生でノクターンや愛の夢を聞いてみたかった。車でいつも聞いています。
その前は高嶋ちさ子と12楽坊。次は葉加瀬太郎さんのストラディバリウスを聞いてみたいと話してます。
バレエの公演会は本当に２０年ぶり？笑。なす子の友だちがバレエを習っていてママ友からチケットを頂いたので、見に行ったのが最初で最後でした。
なす子は体が本当に柔らかかったので、なす子にバレエを習わせてみたかったし。
小さな可愛い花束をなす子に選ばせ、招待してくれたRちゃんに贈りました。
なす子のバレエ熱にスイッチが押される事を期待しましたが、、ONにはなりませんでした。残念。笑。
その公演会はバレエ教室の発表会で、生徒さんの日頃の成果の披露でした。今回もバレエ教室主催だったので、それを想像していました。
いやいや、とんでもない。私、初めて見ました。クラッシックバレエ。感動しました。コッペリアに。
コッペリアの要旨は、、、からくり人形に恋しをしてしまい婚約者に激怒され、婚約破棄をするのですが、人形と知って誠心誠意を尽くし許してもらい、めでたく結婚する、、というストーリー。
今回の公演会は生徒さんに加え、東京で活躍しているプロの方が4人もゲスト参加されていました。
前半は以前行った時と同じ、可愛い幼稚園児からなす子の同僚（４０代）まで日頃の成果を披露してくれました。
こちらも素晴らしかったです。
上手に息を合わせる事が出来ずチグハグになりながらも、全員得意顔で踊る幼稚園児。本当に本当に、愛らしい。
うつくしきもの。バレエ踊りたる稚児の顔。清少納言が現代人だったら瓜ではなく、こっちだったかも？笑。本当に可愛らしかったです。
上級生になるにつれて、洗練されていきます。踊りに合ったチュチュを身にまとい、優雅に時に力強さに引き込まれます。こちらは息もピッタリ合っていて、沢山稽古をして頑張ったのだろうなーと思わせるものが有りました。
お待ちかねの後半。コッペリアです。圧巻でした。その一言に尽きます。
セリフが無いので、顔の表情や体や動きの表現力が勝負です。その一つ一つが素晴らしく、見ているだけでセリフが浮かびました。ドリーブが作曲した音楽がバックで流れていて、心もリラックスしながら悦に入りました。
第三幕のラストでは全員がステージに立ち、とても華やかな踊りに見入ってしまいました。
カーテンコールも感動しました。やり切った感と笑顔に満ち溢れるステージ。時間にして2時間のステージの為に、どれだけの努力とどれだけの思いをかけてきたのかが伝わるモノが有ったからです。
このクラッシックバレエに限らず、芸術を生業にされている方々は観客の為に一期一会の思いで全力を出し尽くせるように、血の滲む努力をされている事と思います。
私は何の努力もせずに、素敵な時間を共有させてもらえるなんて有り難いなと思う事でした。
今まで我が家の芸術鑑賞は音楽とミュージカルでしたが、これからはクラッシックバレエも仲間入りです。
新しい出会いと楽しく充実した時間をくれた、なす子の同僚の方となす子には感謝した土曜の晩の話でした。
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